【カタンの開拓者たち】


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モノポリーに次いで世界2位の販売数を誇るボードゲームをご存知でしょうか? それは1995年に発売され、ドイツゲーム大賞を受賞した「カタン」です。累計の販売数は2000万個超。世界各国の言語に翻訳され、日本でもここ数年間でファンが増えてきました。

ゲームの内容を簡単に説明すると、カタン島という架空の島を舞台に、各プレーヤーは開拓者となって必要な資源を集め、街道や都市を作っていきます。例えば都市を1カ所に建設すると2ポイントというように得点が決まっており、最初に10ポイントを獲得した人が勝者になります。

これだけ世界中で支持されているカタンの魅力はどこにあるのでしょうか。

それは数理的な美しさを感じさせるような、非常に洗練されたゲームバランスにあります。具体的には以下の3つのポイントが、人生ゲームに代表される日本のボードゲームにはあまり見られない特徴として挙げられます。

1. 交渉の重要性
カタンでは「木材」「レンガ」「小麦」など5種類の資源カードがあり、プレーヤー同士が必要なカードを交換することができます。複数枚の同じカードを集めると好きなカード1枚に交換することができるルールもあるのですが、ゲームを有利に進めるには、1対1での交換が成立しやすい交渉が欠かせません。交渉を成功させるためには、自分に必要なカードを把握するだけでなく、他のプレーヤーが欲しがっているカードを予測し、話術によって相手をその気にさせる必要があります。

2. マップの多様性
カタンは1回のプレイごとに、六角形の土地タイルや、サイコロのどの目が出れば資源を入手できるかを示す数字チップを並べて島のマップを作ります。その組み合わせは、なんと2兆9000億通り以上。遊ぶたびにマップが変わり、飽きにくいのが特徴です。ちなみに人生を80年とすると約29000日ですから、毎日1回遊んでも、すべてのパターンのうち1億分の1しか遊べない計算になります。

数字チップと盗賊コマ。2個のサイコロを振って出やすい数ほど文字が大きい

数字チップと盗賊コマ。2個のサイコロを振って出やすい数ほど文字が大きい

3. 接戦になりやすい設計
このゲームでは、数字チップの上に置くとその土地からは資源を入手できなくなる「盗賊」というコマを動かすことができます。ゲームに慣れた人はたいてい勝利に近そうなプレーヤーを牽制するので、圧勝するのが難しくなっています。接戦のまま盛り上がって終盤を迎え、負けたプレーヤーが「もう1回やろう!」と呼びかけることも少なくありません。この点、いったん優勢になったプレーヤーがそのまま一人勝ちしやすいモノポリーとは対照的です。

説明書を読みながら一度プレイすれば、ほとんどの人がルールを理解できます。また、運が良ければ初心者が上級者に勝つこともあります。

はまる人は本当にはまってしまうようで、以前、日本に旅行に来たドイツ人男性に「仕事とカタンしかしていない友達がいるよ」と聞いたことがあります。2年に1回、欧州と米国で世界大会が開かれており、その予選を兼ねた日本選手権もあるようです。詳しくはこちら

家族や友人同士で楽しむことができ、論理的思考力や交渉力を身につけるにも役立ちそうなカタン、買ってみて損はないですよ。

対象年齢:8歳以上
プレイ人数:3〜4人
プレイ時間:約60分




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