夢が見つかるまでは勉強しろ!〜Tehu氏に聞く


 

 高校は滑走路、飛べないなら走れ

——灘中学校に入るまでのTehuさんはとにかく勉強していたという話を聞きました。

「中学に入ってアプリを作るまでは、典型的な教育ママのやり方で育てられました。3歳から公文の英語教材を与えられたり、積み木が家中に置いてあったり。でもそれは教育ママたちがみんなやっていることで、うちが特殊だったわけではないと思います。母親に感謝しているのは、下手の横好きを許してくれたことですね」

——Tehuさんが下手だけど好きだったものというのは。

「色々ありますが、例えばテニスですね。センスがないと自分で気付いてやめたんですけど、やりたい間は自由にやらせてくれました。僕の英語にしても短期間で成果が出たわけではないですし、母親は我慢強かったんでしょう。教育ママたちは色々なものを子どもに与えますけど、思いがこもりすぎていて、ダメだと感じたらすぐ取り上げてしまうことが多いんです。すぐに結果が出るのを見たがる、即戦力(笑)は良くない風潮だと思います」

——最後に、今の子どもたちに必要な教育についての考えを聞かせてください。

「僕の場合、アプリ作ってから勉強以外のことが面白くなってそっちに行き始めたんですけど、勉強はすごく大事だと思っています。検索しなくても取り出せる情報をインプットするために、たくさん本を読むのも大事です。同世代の人からは『Tehuさんを見ていたら勉強に意味があるのか分からなくなった』と言われることも多いんですが、最近の僕だけを見て誤解しないでほしいですね」

「今の社会では、学校はレールを敷いた線路ではなく、滑走路として捉えるべきだと思います。そのままだと海に落ちてしまうので、僕は中2の時に飛びました。みんなどこかで飛ばないといけないんですが、飛べないならまず走らないといけない。夢のない人、まだ将来が見えていない人はちゃんと勉強しないといけないってことです。勉強は無駄にならない、それだけは明確です。月並みな言い方だけど、絶対どこかで役に立つからとりあえず勉強しろよと言いたい。僕自身が実はそうだったんですよね」

(文:荒木勇輝、写真:吉田亮人)

Tehu氏プロフィール写真

【プロフィール】

Tehu(てふ)
1995年兵庫県生まれ。2009年に開発したiPhoneアプリ「健康計算機」が世界3位のダウンロード数を記録し、中学生プログラマーとして話題になる。その後、ラジオのパーソナリティーやクリエイティブディレクターとしても活躍。著書に、Google日本法人元会長の村上憲郎氏との共著スーパーIT高校生”Tehu”と考える 創造力のつくり方(角川書店、2013)がある。現在、東洋経済オンラインで「スーパーIT高校生Tehuの未来予測」、週プレNEWSで「残念ながら、アイドルヲタです」を連載している。




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